陥没乳頭手術で実際にかかる平均的な費用と健康保険適用される条件とは?

陥没乳頭を治したい場合、乳頭吸引器やクリームを使うよりも確実性においては、手術療法が最も確実な方法です。

痛みや手術に対する恐怖など踏み切れないポイントはさまざまありますが、費用がネックとなり手術に踏み切れないという人も多いのではと思います。

その費用も、実は病院によってさまざまで、大きな差があることはご存知ですか?

そこで、現在わかる限り調べた内容で陥没乳頭にかかる費用は平均的にどれくらいなのか、費用の上下によってなにが違うのかご紹介したいと思います。

また、陥没乳頭手術は条件さえ揃えば健康保険適用され、3割負担の費用で手術を受けることができます。

その条件とはどういうものなのかも合わせてご紹介します。

陥没乳頭にかかる手術費用の相場はどれくらい?

陥没乳頭の手術費用は、一律なものではなく、実は病院・クリニックごとに大きく異なるものです。

どれくらい異なるものなのか、実際に以下の13院を対象に手術費用を例に調べてみました。(2018年10月現在調べ、公立病院1院、民間クリニック12院)

民間 ナグモクリニック
民間 リッツ美容外科
民間 共立美容外科
民間 高須クリニック
民間 湘南美容外科
民間 城本クリニック
民間 アサミ美容外科
民間 大塚美容形成外科
民間 エルテ大塚クリニック
民間 品川美容外科
民間 恵比寿ウエストヒルズクリニック
民間 医療法人恵成会クリニック
公立 名古屋第二赤十字病院

まず、全体のめやす費用の幅をまとめると以下のようになります。

片側の乳頭のみ:9.9万円〜27万円
両側の乳頭とも:18万円〜43.2万円

もっとも安いところと高いところでは2倍以上の差があることがわかりました。

この平均値をとると、大体両側とも手術する場合で30万円前後となり、一番高くても50万円は超えない範囲であることがわかります。

では、それぞれの院ごとの費用についてご紹介したいところなのですが、ここではあえて紹介しません。

その理由は、費用の記載方法が統一されていないからです。

例えば、仮性陥没乳頭と真性陥没乳頭で手術費用を分けているところもあれば、片側/両側と分けずに一律30万円〜と記載している病院もありました。

条件が同じな上での単純な比較ができないため、安いと思って話を聞いてみたら高かった…という恐れもあり、料金比較がはっきりとできないことが現状です。

また、表示されている費用はあくまで目安であり、実際は陥没乳頭の程度や状態により変わる場合も考えられます。

具体的な費用については、やはり診察を経て出されるものなので、今回の内容はあくまで参考値という形で見て頂ければと思います。

手術費用の上下は何の差?

それぞれのクリニック・病院の記載方法が違うことがわかりましたが、なぜ同じ陥没乳頭手術でもこれだけ大きな費用の差が生まれるのでしょうか?

それぞれくわしく調べてみると、手術の方法に違いがあることで費用が異なることがわかりました。

まず大きく分かれるのが、「乳管を残すか、残さないか」で違いがあること。

陥没乳頭の手術の種類についてはこのページでくわしく紹介していますが乳管を切除する手術は、難易度が低く再発リスクも少ないというメリットがありますが、手術後は授乳ができなくなってしまうデメリットがあります。

見た目だけを改善するのであれば、適当な方法ですが、将来出産を考えていて、母乳育児をしたい方にはお住めできない方法です。

今回調べた中で手術費用が安いクリニックの手術方法を見てみると、「手術後は授乳ができなくなります」と記載がありました。すなわち乳管を切除する手術という意味ですね。

また、授乳ができる乳管を残す手術方法も複数ありますが、どの病院でも同じ方法というわけではなく、あらかじめ方法が決まっていたり、執刀される先生独自の方法であったりとさまざまです。

それぞれの手術方法にはメリットとデメリットがあり、安いけれど、陥没乳頭の再発リスクが残りやすい方法をとっていたり、高いけれど、手術の難易度が高く、見た目にもキレイに仕上がり、また再発のリスクも少ないという方法もあります。

費用だけでなく、手術の方法や仕上がりの面でも、病院・クリニックの方針がかなり違うので、自分の希望や受け入れられるリスクを考えて、できれば複数のところでお話を聞いて比較検討されることをおすすめします。

ところで、費用の面を考えると、陥没乳頭手術は健康保険が適用される場合があります。

その場合、費用の自己負担はどれくらいになるのか、また、その条件はどんなものなのかご紹介したいと思います。

健康保険適用が適用されると、自己負担が3割になる

健康保険が適用されると3割の負担で済むため、先ほどの医院ごとの平均費用をあてはめると下記のような費用となります。

片側の乳頭のみ:2.5万円ほど
両側の乳頭とも:5万円ほど

両側の相場が30万円ほどでしたが、健康保険が適用されると、自己負担の費用を抑えて手術することができますね。

ただし気をつけるポイントあります。

まず、病院によっては、そもそも健康保険を使っての手術を行っていないところがあります。

特に「乳管を残さない手術」だけを行っている美容外科・形成外科医院などでは、健康保険を適用せず、全額自己負担のみの手術だけを行っているところが多くあります。

従って、病院に問い合わせる場合は、まず電話などで「健康保険が適用されるかどうか?」を問い合わせてみる必要があります。

さらに、実際に健康保険が適用されるためには、一定の条件をクリアする必要があり、くわしく解説いたします。

健康保険が適応される条件とは?

そもそも健康保険は、毎月収入に応じた社会保険料を支払う代わりに、病気や怪我で治療を受けた際、窓口で支払う費用が3割の負担(75歳以上は1割負担、70歳-75歳、6歳未満は2割負担)で済ませることができる制度です。

しかし、すべての場合で健康保険が適用される訳ではありません。

適用範囲は、あくまで病気やケガをしたときの治療を対象としており、日常生活をおくるうえで支障がないのに受ける治療については適用外とされています。

健康保険が使えないケース

  • 美容を目的とする整形手術
    近視の手術など
    研究中の先進医療
    予防注射
    健康診断、人間ドック
    正常な妊娠・出産
    経済的理由による人工妊娠中絶“

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3010/r58

この場合、陥没乳頭の手術はどのような解釈があてはまるのでしょうか?

授乳が目的であれば、保険が適用される

そこで、健康保険を管理する厚生労働省のサイトをみてみると、陥没乳頭の手術は、ある条件を満たせば健康保険を適用されることがわかりました。

陥没乳頭形成術、再建乳房乳頭形成術

  • (1) 授乳障害のある陥没乳頭に対して乳頭形成を行った場合、又は乳腺悪性腫瘍手術後の再建乳房に対して二期的に乳頭形成を行った場合に算定する。
    (2) 単なる美容を目的とするものは保険給付外である。

参照:https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb0526&dataType=1&pageNo=7

赤ちゃんが生まれても、陥没乳頭が原因でうまく乳頭に吸い付くことができず、母乳で育てることができない「授乳障害」と認定された場合は、健康保険が適用されることになります。

陥没乳頭のせいで授乳できないということは、日常生活に支障が出るため、健康保険の適用範囲という解釈ですね。

見た目だけを改善する目的であれば、適用されないこととなりますし、授乳目的でもその条件を満たすための2つの基準があります。

1.出産可能な年齢であること

年齢の具体的な基準については、クリニックによって違い、多くは40歳未満としています。

しかし、最近では高齢出産のケースも増加していることから、40歳以上でも妊娠出産が可能であると判断してもらうことができれば、健康保険が適用される場合もあります。

2.授乳障害をおこす乳頭の状態であること

陥没乳頭の状態については、どれだけ指で刺激を与えても乳頭がでてこない真性陥没乳頭の場合は保険が適用されます。

一方、微妙な判断となるのが指で刺激すると出てくる仮性陥没乳頭の場合です。

指で刺激してすぐに出てくるような軽度の陥没乳頭の場合は、赤ちゃんもなんとか母乳を吸うことができると判断され健康保険の適用外となる場合があります。

この状態については、自分で判断ができない場合が多いので、最終的には病院で判断してもらうことになり、仮性陥没乳頭でも授乳が困難であれば、適用される可能性があります。

また、先述した通り乳管を切除してしまう方法だと、母乳がでなくなるため、たとえ保険適用の病院だとしても必然的に全額自己負担になります。

手術方法の説明を受ける際は合わせて、「その手術方法は健康保険が適用される手術か?」ということも確認するようにしましょう。

手術を判断する前に自分で乳頭の状態を確認しよう

陥没乳頭の手術費用については、病院ごとにまちまちで、その方法も同じではないため、自分の希望に合った病院を探すことが大事であること、また健康保険を利用することができれば費用が軽減できることがわかりました。

ただ、条件があるため40歳近い年齢の方は、病院へいって健康保険が適用されるか確認してみるとよいでしょう。

また乳頭の状態も重要です。 病院へ行く前に自分で乳頭の状態をチェックして、刺激を与えてもでてこないか確認してみましょう。

もし刺激を与えて乳頭が出てくる仮性陥没乳頭の場合は、健康保険が適用されない場合があるため、自宅でできるケア商品を利用してみるのも一つの方法です。

月1万円以内で試せる商品もあるため、健康保険を適用したあとの手術費用よりも安い費用で陥没乳頭が改善できる場合があるかもしれません。

それぞれのアイテムについては、以下のページをご覧ください。

装着タイプ別に選ぶ乳首吸引器総まとめ

※このサイトは、株式会社ピュアナスが陥没乳頭への啓発を目的に情報を提供しているサイトです。サイト内で紹介している具体的な医療機関への診療方法については情報提供も行うことができません。診療方法等については、直接医療機関にお問い合せくださるようお願いいたします。
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